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指導者だより 月別アーカイブ(2023年9月)

学園登山(蝶ヶ岳)


山村留学指導員 大山楽人

 九月九日、十日。学園登山で蝶ヶ岳へ。学園としては実に五年ぶりの北アルプス登山となった。

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「海なし県」の海洋体験


売木学園センター長 市川太郎

 みなさんご存じのとおり長野県は「海なし県」です。今年の夏休みに私の娘に「スイミングスクールに通い、泳げるようになったから海で泳いでみたい」と言われてハッとしました。私自身は兵庫県の瀬戸内育ちのため毎年、海水浴に行ったり、潮干狩りで海に行ったりすることは当たり前の環境でした。長女は生まれて間もなく売木村に引っ越してきたし、下の二人の兄弟は長野県生まれなので考えてみたら海水浴どころか海に連れて行ったこともほとんどないことに気が付きました。そのため、この夏休みに三重県まで海水浴に連れて行ってきました。子供たちは初めて海で泳ぎ、海の水は塩からいことや海には波があるということを体験し、驚いた様子でした。

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『山に登ること』


山村留学指導員 勝目陽菜

 8月の終わり、私は学園行事の実踏で、初めて北アルプスの唐松岳の登山をした。学園から望む、北アルプスは、これまで宮崎や沖縄でしか生活したことのない私にとって、2000mを超える山々が聳(そび)え立つ景色は壮大で、4月に初めてその景色を一望した際、圧巻されたのを今でも覚えている。

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「サルとカラスとマムシの親子


山村留学指導員 児玉彩

 私は学園の畑作業の指導を担当しているのですが、今現在北三瓶ではサルの畑被害が急増しています。夏の短期活動中には、スイカをはじめとした野菜類を食い荒らされてしまいました。今は畑を電柵で囲っている他、鳥よけとしてナイロン糸を張り巡らせたりと、鳥獣被害対策を施しています。サルに関しては人を襲うこともありますので、2学期から北三瓶小中学校の登下校は、先生の同伴や保護者の送迎で、安全に帰宅できるようにと厳重な体制がとられています。サルの影響で、すっかり登下校もおおごとです。

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「留学生の海外体験」


山村留学指導員 今野利彦

 夏休みを終えて子どもたちが「I'm home!」と言って英語村へ帰ってきた。私が「夏休みはどうだった?」と英語で一人の子どもに聞くと、「アユタヤ遺跡を見てきたよ!」と答えた。彼は、英語村の修了生たち数人とタイを旅行してきたそうだ。タイの旅行について話を聞いていたところ、後ろから「僕はマリーナベイサンズに行ってきた!」と、僕の話を聞いてくれ!と言わんばかりに別の子が割って入ってきた。彼は、シンガポールにある5つ星ホテルに宿泊し、屋上にあるプールから、近未来的な景色を見てきたと話をしてくれた。そんな話をしていると、また別の子が「みんな楽しそうな旅行をしていていいな〜」と加わってきた。「僕は家族と2週間インドへ行って、大変な思いをしてきたよ...」と話し始めた。タージ・マハルなどの美しい世界遺産を見ることはできたけど、ガンジス川に行ったり、宿泊したホテルは蒸し暑くて汚かったり、街はゴミだらけで臭いがきついし空気は悪いし...と、とにかく壮絶な体験をしてきたようだった。

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感動の体験


山村留学指導員 松浦実穂

 夏休み明けの八月末、今年も白山登山の活動を行った。日常や週末の活動に際して、私たち指導員は「指導案」という形で計画を立てる。その指導案に記す白山登山の主体験は「感動の体験」だ。留学中に体験してほしいことが様々にある中で、大自然の美しさや、努力の末の達成感に酔う体験を、と願って行うのが、この白山登山ということになる。
 私自身、入職してから山歩きが大好きになり、その中で出会う一期一会の空模様や山容に何度も心を動かされてきた。せっかく留学生と白山へ行く機会、彼らの中には、新しい景色に期待を膨らませている子もいれば、日ごろより体力がいる道のりに、少し重い気持ちで向かう子もいる。人の心がどう動くかなんて不確定なものでしかないけれど、美しさや達成感をどしんと感じられるような景色を見られますように...と、計画しながら願わずにはいられない。

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