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「四季の変化」

山村留学指導員 谷田怜海

 「ヤマブキがもう咲き始めてる」「田んぼに水が入り始めたな」「ナスに花が咲いてる!」「キイチゴ見つけた!」私が4月からの3か月で見つけた自然の変化のほんの一部である。子ども達と同じ様に、私自身も季節の変化を敏感に感じるようになった。四季を2回繰り返し、入職三年目を同じ場所で迎えたからこそだろう。
 都会育ちの私にとって、季節の変化はファッションが変わることしか意味がなかった。夏だからショーツを履こうとか、冬だからファーがついているコートが着られるとか。季節ごとにスーパーに並ぶ野菜が変わっていても、それに気づくことは少なかった。 

 それが今は変わりつつある。四季の変化を感じることが日常となり、春夏秋冬を肌で感じたいと思うようになった。秋だから美味しい新米を食べたいなとか、冬だからスキーに挑戦したいなとか。夏は特にやりたいことが増えている。ヨットをやりに諏訪湖へ行きたいし、北アルプスの山々に登りたい、そして畑で新鮮な野菜を収穫したい。仕事柄、気にしなくてはいけないことではあるものの、今は能動的に四季を味わいたいと願うようになっている。
 ここでの生活は四季に合わせて、活動を変えていく。天候・気候の変化に抗わず、自然の変化に寄り添い、喜びや楽しさをその自然の中に見つけ出す。こうやって日本人は四季の移り変わりを大切にしてきたのだろう。
 ここでの四季の移り変わりの楽しみ方がわかり始めた今、指導員として子ども達が自然の中で楽しさを発見する手助けがしやすくなってきた。まだまだ知識は乏しいが、子ども達の自然への興味が途切れないようその楽しさや喜びを見つけていきたい。

夏野菜の収穫が始まります
写真:夏野菜の収穫が始まります。















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