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開かれた教育施設として

山村留学指導員 稲井祐介

 今年度、三瓶こだま学園二十期生として、七名の子どもたちが入園し、長期(一年間)の山村留学生活をスタートさせました。集団生活を通して人との関わり方を学びつつ、週末には自然体験活動に意欲的に取り組んでいます。

 さて、この大田市山村留学センター(以下、「センター」)は、普段は長期の山村留学をしている学園生の生活の拠点として稼働していますが、学園生のためだけにある施設ではありません。夏休みや冬休みなど学校の長期休業期間は、短期(四?十泊程度)の山村留学を行い、全国から参加者を募集して活動していますし、他団体が行う活動の協力も行っています。地元の北三瓶小中学校に通う子どもたちは、学園生と一緒にセンターで和太鼓や神楽を練習することもできます。
 しかし、もっともっとたくさんの子どもたちにセンターを利用してもらい、様々な体験をしてもらうべく、今年度から更に学園生と大田市内や北三瓶の子どもたちが一緒に活動できるような取り組みを始めています。
 北三瓶の小中学校では、毎年、お米学習ということで、学習の時間に種籾まきや田植え、稲刈り、餅つきなどを行っていますが、それだけではなく、田起こしや代かき、田車押し、畦の草刈りなどを地元の子どもたちも体験できるように、センター、PTA、地域が協力して計画しています。また、大田市内の小中学生や未就学児の親子などを募集して、キャンプや釣り、食文化体験などの活動も行っていく予定です。
 多くの子どもたちがセンターを活用して様々な体験を積み、人生を豊かにしてくれることを願いながら、今後もセンターの可能性を広げていこうと思います。

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写真:地元の子や保護者と行った代かき















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