「味噌作り」
山村留学指導員 沼澤佳明奈
新年度が始まって早くも一ヶ月が経とうとしている。例年より早く春を迎えた八坂の桜はとうに散り、若葉が盛っている。センターで毎年ゴールデンウイークに行われている味噌仕込みでは、桜の花びらが混ざってしまうため、「桜味噌」と呼ばれるのだが、今年は花びらの混ざる心配はなさそうだ。
四十一期スタート
山村留学指導員 戸田佐和子
ご多分にもれず春の訪れが早かった南信州・売木村に四月五日、四十一期の留学生が集った。小学二年から中学三年までの八名の内訳は、男女四名ずつ、小学生二名・中学生六名、新入園生五名・継続生二名・再入園生一名だ。山村留学生活は四月を節目にループしているわけだが、毎年同じように見えて同じではない。当初から学園全体に漂う空気感の違いを感じた。
「味噌作りに寄せて」
山村留学指導員 横山みのり
新年度が始まり、子どもも指導員も慌ただしく過ごしていく中、今年も味噌作りが始まった。長きにわたり大切にされてきた、伝統行事の一つに携わることが出来るというのは、中々に感慨深い。しかし、同時に味噌作りの経験がない自分が子ども達へ指導する事への不安も押し寄せてきた。実際に作るのは子ども達だが、私が担当する道具の準備と麴の管理、衛生面での配慮など、どんなに小さなことであっても、それら全てが今年の味噌の出来を左右する。彼らが一生懸命作った味噌を台無しにするような事はしたくなかった。
開かれた教育施設として
山村留学指導員 稲井祐介
今年度、三瓶こだま学園二十期生として、七名の子どもたちが入園し、長期(一年間)の山村留学生活をスタートさせました。集団生活を通して人との関わり方を学びつつ、週末には自然体験活動に意欲的に取り組んでいます。
「山の幸」
山村留学指導員 主代望都
四月、英語村は六度目となる新たな春を迎えた。緊張の面持ちで英語村にやってきた子どもたちも、少しずつ生活に慣れてきており、まるで土から伸びてくる芽のように個性を発揮しだしている。
「大人の個人体験パート2」
山村留学指導員 邑上貴厚
今年度、私は自身の個人体験テーマとして、「徒歩での通勤」をテーマに据えた。ことの発端は3月末、第3期「入園のつどい」で子どもたちが読み上げる「山村留学生の心構え」のプリントに目が留まったことにある。
南砺利賀みらい留学における、「心構えの中に「山村留学中は、いつでも自分の足で歩き」という一節がある。この部分に、何かしらの引っ掛かりを感じた。