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大人の個人体験

山村留学指導員 稲井祐介

 山村留学生は、自分の興味あることに年間を通して取り組み、11月の収穫祭でその成果を発表します。やりたいことに没頭できる幸せな時間であると共に、人前で発表するからにはある程度の成果が求められ、プレッシャーになることもありますが、生活にメリハリをつける意味でも大切な体験です。

 私は、三瓶こだま学園に赴任して16年目になります。自分の性格的に、気を抜くとどうしてもマンネリ化してしまうところがあるので、一年一年を大切にしている子どもたちに恥じないように、少しでも新しい体験を積むようにしています。数年前から画策していた(育てる通巻第592号指導者便り参照)『調味料のさしすせそを自作する体験』を完成させるために、今年度はテンサイを畑で育て、テンサイ糖を作ってみました。しかし、できたテンサイ糖をなめてみると強烈なえぐみがあり、とても料理には使えないものができてしまいました。煮詰める段階でもっとアクを取らなければならなかったのか、そもそもテンサイを育てる段階から問題があったのか、原因は分かりませんが、悔しいのと原因をはっきりさせるために、来年度に再挑戦する予定です。

また、3年前に藍を育て、藍染めをするために藍の葉を発酵させて蒅(すくも)を作ったのですが、それ以来なかなか手がつけられずにいた藍染めをしてみました。こちらもあまりうまくいかず、ほんのり青みがかった程度にしか染まらなかったので、もう少し藍染めについて調べてから、再度挑戦したいと思っています。

 他にも、日本ミツバチを養蜂して蜂蜜を採ろうと、巣箱を作って設置してはみたものの、まだミツバチは入っておらず、うまくいかないことだらけですが、それでも興味あることに取り組むのは楽しいものです。既に来年度にやってみたいことをリストアップしながらワクワクしています。

 今後も、子どもたちと一緒にいろんな体験を積んでいきたいと思います。















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