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『じぶんたちでつくりあげる』

山村留学指導員 伊藤僚

 12月といえばクリスマス会。子どもたちにとっては、みんなで楽しめる絶好の機会だ。大岡ひじり学園で1期生の時から、学園生たちが自分たちの手で企画・準備をしている活動だ。本当にやりたいのかどうか、自分たちで相談して、「今年はこれをやる、これはやらない」と決めて、クリスマス会の準備が始まった。その後は、係分担、メニュー決めや、お楽しみの映画決めを行った。

 今年は準備期間もあったので、食事班の子はメニューのレシピから自分で調べて、材料のリストを作って指導者に渡した。
「当日料理を作る担当は、ある程度料理ができる、主になる人と、指示をもらって動く子がいた方がいいよね。」「飾りつけは、小学生でもできる場所、高いところや、コツが必要で、難しい場所は、中学生を中心にやるよ」と、中2,中3の子がリーダーシップをとって準備を進める。ちょっとした時間には、「もっと、こうしたらいいんじゃないか?」「〇〇の作業が進んでないから手伝おう!」と話し合ったり、また別の子がお品書きを準備する姿もある。最初はどうしたらいいのか分からず、たたずんでいた子もいたけれど、みんなでクリスマス会を作り上げていく雰囲気が出来上がっていった。
 そして迎えた当日。地域の子たちも一緒に準備をし、20品以上のメニューをいただき、出し物も大盛り上がり。会場から聞こえるみんなの笑い声に、迎えに来た保護者の皆さんも、「本当にたのしそうね?」と、子どもたちの熱に浸っていた。

 準備では、卵の割り方に苦戦したり、机を粉だらけにしたりしながらも、夢中で取り組む背中を、内心ハラハラしながら見ていたが、ほぼ時間通りに終わり、子どもたちの満足気な笑顔を見ることができた。
 26期生15人が、じぶんたちでつくりあげたクリスマス会。素晴らしかったよ!















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