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地域の方の支え
南砺利賀みらい留学
指導サポート員 山下ひかり
十一月十九、二十日に南砺利賀みらい留学では二回目となる収穫祭が開催されました。昨年は新型コロナウイルスの影響で縮小した収穫祭であったため、二日間にわたっての開催は今年が初めてでした。
収穫祭一日目の個人体験発表の中で、最も印象に残った出来事がありました。六年生の山村留学二年目の留学生が発表を終え、会場から質問を受け付けた時のことです。地域のお母さんから「山村留学で利賀に来てくれたおかげで、孫に初めての同級生ができた。夕食の時間には学校であったことを話しすぎて、食事が進まないくらい学校が楽しそうです。利賀に来てくれてありがとう。山村留学生みんなに感謝を伝えたいです。」と話してくださいました。会場からは大きな拍手が送られ、会場にいた皆さんが共感してくださったように感じました。お話しをしてくださったお母さんと会場の皆さんのあたたかさに、胸が熱くなり、私は必死で涙をこらえました。山村留学生が地域の方に大切にしていただいていること、その気持ちが本当にありがたいと思いました。お母さんの気持ちを聞いた留学生も、「利賀に来てよかった。」と改めて感じたことでしょう。私自身も利賀で仕事ができて、恵まれているなと感じました。帰り際、話をしてくださったお母さんを呼び止め、感謝を伝えると、「いつか山村留学生に感謝を伝えたいと思っていたの、ありがとね。」と私の手を取り伝えてくださいました。その手のあたたかさは、今でも忘れることはありません。
十二月一日、利賀に初雪が降りました。雪深くなる年末年始に向かって、雪囲いや除雪車の準備が進んでいます。年が明けると、第二期の留学生活も残り三ケ月となります。収穫祭で改めて感じた地域の方のあたたかい応援と、山村留学への期待を忘れることなく、そしてその気持ちを返していけるよう、活気ある活動をサポートしていきたいと思います。