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北三瓶っ子大運動会

山村留学指導員 稲井祐介

 例年、北三瓶小中学校の運動会は、地域の運動会と合同で行われるので、グラウンドには地区ごとに色分けされた5つのテントが張られ、その下で大勢の地域の方々が子どもたちの競技を応援します。もちろん大人たちの競技もあり、学園生保護者も地域の方々に交じって出場しますし、お昼には受け入れ農家さんの手作り弁当を囲んで賑(にぎ)やかに食事をし、運動会の締め括りは、小学生→中学生→20代→30代→40代→50代とバトンをつなぐ"人生リレー"が白熱したバトルを繰り広げ、周りからは大きな声援が飛び交い、グラウンドにいる全員が一つになるような感覚になるくらい、素敵な運動会です。

 ここ2年間は、新型コロナウイルスの影響により学校単独での半日開催となり、かつての光景からは遠ざかっていましたが、今年は3年ぶりに地域との合同開催ということで、再び地域の皆さんと一緒に運動会を楽しむことができました。まだまだ完全に従来通りとはいかず半日ではありましたが、未就学児のおやつ拾いや、参加者全員によるじゃんけん大会などの催しもプログラムに組み入れられ、グラウンドにはみんなの笑い声が響き渡り、少しずつではありますが、コロナ前に戻りつつあるのを実感しました。  もちろん学校だけの開催であっても、子どもたちは全力で取り組みますし、それはそれで素敵な運動会ではありましたが、やはり地域の方々の顔が見えるというのは、特にこうした小規模の学校においてはとても大切ですし、地域で子どもを育てるためには必要不可欠なことだと思います。これからも学校の文化祭、センターの収穫祭と行事が続きますが、地域とのつながりを大切にしていきたいと思います。

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