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『雨の日本海キャンプ』

山村留学指導員 伊藤僚

 九月の最終週には、新潟県へ日本海キャンプに行ってきました。この活動の目的は、海がない長野県に住んでいる学園生にとって、非日常の体験として、海の活動をすること。釣りをして、夕食のおかずを手に入れること。今年度最後のキャンプワークを全員で工夫し、協力しながら行うことです。

 事前に、全員で共同装備の準備をし、釣り竿とリールの使い方も練習して準備を整えました。しかし、当日はあいにくの雨で、海が濁り、釣れるか分からない状態でした。そのうえ、風もあり肌寒いので、希望者だけカッパを着て釣りをすることになりました。最初のうちはほとんど釣れませんでしたが、少し粘って十六時を回ると、マズメの時間になってアジが釣れ出し、子どもたちは、歓声を上げながら釣りを楽しみました。釣果も、夕食でみんなに行き渡る分を釣ることができました。挑戦した子は、「釣れてよかった?」と大喜び。一方、待機していた子は、釣れて満足げな子たちの様子を見て「ああ、行けばよかった...」と、口々に悔しがっていました。釣りをしなかった子の中には、釣りで食材を確保できなかったので、その分テトラポットについているツブ貝を獲った子がいたり、夕食準備で人一倍動いた子もいました。
 雨の降る中、自分が釣りをするのかを選択をし、その結果が大きく分かれる活動になりました。釣れて嬉しかった子にとっても、釣りに行かなくて後悔した子たちにとっても、大切な体験になったことと思います。
 二十六期も折り返しになりますが、十一月の収穫祭に向けて、学園生たちには、たくさん行動して、失敗も成功も、たくさん積み上げていって欲しいと思います。

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