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うるぎ大運動会

売木学園センター長  市川太郎

 9月10日に運動会が開催されました。売木村の運動会は学校のみで開催するのではなく、保育園・小中学校さらには村民の方々みんなで行う「うるぎ大運動会」です。ここ2年間はコロナ禍のため村民の部が中止されて保育園と小中学校のみでの開催でした。今年はコロナ禍ではありますが感染対策を行い、短縮バージョンで大運動会として3年ぶりに開催されました。

 最近では運動会を5月に行っている場所も多いと思いますが農村地帯の売木村は5月はちょうど田植えの時期となります。また、高齢化が進んでいるため5月の週末に村外に出られている息子さんたちが帰ってきて田植えを行う家庭が多いので5月に運動会を開催することが難しく、稲刈りが始まる前の9月開催となっています。ただこの時期は秋の長雨や台風シーズンと重なるため毎年予定通り運動会ができるかどうか子どもたちだけでなく大人も心配になります。雨の場合、村民の部の延期はなく、予備日に保育園と小中学校のみで運動会が行われます。実際、直近の5年間を見ても大運動会として開催されたのは1回しかありません。今年も9月に入り天候が不安定な日が続き、特に運動会前日の9日夜には売木村に一時土砂災害警戒警報が出るほどの大雨になりました。翌日朝には雨が上がったのですがグラウンド状態を考えると大運動会を開催するのは難しいと誰もが思いました。ところが村の方々の運動会にかける情熱は強く、朝早くより役員の方々や学校の先生が中心となり、水たまりの水をスポンジで吸い取り、トラックに土を入れてグラウンドを整備してしまいました。その姿は甲子園球場を整備する阪神園芸のグラウンドキーパ―の方々の様でした。そのおかげがあり、予定時間に開会式を迎え、うるぎ大運動会を開催することができました。売木の方々の団結力やパワーを感じた一瞬でした。

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