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2学期のホームシック

山村留学指導員 持山真

 2学期が始まり、学園生が帰園しました。1学期はみんなそれぞれの目標を持って入園してきているので、ホームシックになる暇もなく過ぎていく子が多い中、2学期のスタートはちらほらとホームシックになる子がちらほらいます。

 1学期頑張って過ごして夏休みを迎え帰省して、お家で緊張感がほぐれてゆっくり過ごしてセンターに帰ってくると、お家を思い出して寂しくなってしまうようです。そういう事は1年目が多いと思うかもしれませんが、継続園生が結構多いのです。

 私も山村留学の経験はありますし、始めたきっかけは母が知らぬ間に申し込んで、何が何だか解らないまま入園してしまったため、1年目の1学期は地元の友達に会いたいと思って帰りたい気持ちが強くありました。しかし、楽しいことを見つけてそれは徐々に消化できて、何だかんだ楽しんで3年間も充実した生活を送らせてもらいました。

 でも山村留学を始める前の私に、きちんと見学をさせて、こんなにいろんな体験ができて楽しいことがたくさんあるよ、と説明したとしても私は絶対に山村留学をしたいとは言わなかったと思います。なので、山村留学をやりたい!と決心して自ら親元を離れる生活を決めた強い意志のある子どもたちは本当にすごいと思うのです。

 自らの意思で大岡に来た、それも継続園生から自宅が恋しくて寂しい気持ちを聞くと、今なの??と驚くとともに、少し安心するのです。子どもたちにとって、家族の居る自宅が最も安心できて居心地の良い場所なんだと、子どもたち自身が再認識出来た瞬間だからです。その寂しさを乗り越えた先に大きな実りがある事を私はよく知っています。そうだよね、寂しいよね、でも頑張って早く乗り越えるんよー、と思いながら見守っています。















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