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「よくできてるよ」
くらぶち英語村
山村留学指導員 JIA Yinghui
4月になると、また新入生たちがやってきました。去年と比べると、新入生の割合が多いです。最初のうち、新入生たちは継続生たちから様々なことを教えてもらっていましたが、それでも以前の生活と異なっているところがいっぱいあり、しかも日々英語漬けの環境になったので、継続生やスタッフからのサポートや助言を受ける場面がよくありました。
週末活動の担当として、一番印象的なことは、活動中や活動の後に落ち込む子どもの姿を見かけることです。英語村の子はいつも他人の良いところを見て、自分に対して厳しく評価しがちだと感じています。「ダメだ」とか「英語もできてない」とか劣等感をつぶやいています。
しかし、これは落とし穴ではないかと思います。考えてみたら、そもそも英語村での留学生活は全般的にレベルが高いものです。心理学者ミハイ・チクセントミハイのフロー理論によると、スキルレベルが低いかつ挑戦レベルが高いと、人間は心配や不安になるそうです。留学生活から生まれる心配と不安がさらに人間関係や学習にストレスを与えることが考えられます。
一方、継続生は、英語力が一年前より伸びているとともに、年間の活動のイメージもちゃんと掴んでいるので、活動を楽しみながら、余裕を持ってグループワークをリードしたり、サポートしたりすることができるようになっています。これらの子どもたちは、前述のフロー理論のスキルと挑戦レベルのバランスがマッチしているのだと思います。
新入生が挫折感を持ったり、継続生が自己満足したりする必要はありません。今まで努力してきたからこそ、継続生が素敵に見えるのであり、新入生も努力すれば同じように輝いてくるでしょう。
どの子にも伝えたいことは「自分を誇りに思い、自分はよくできている」と意識してほしいということです。