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「Support each other (支え合い)」
くらぶち英語村
山村留学指導員 江田静香
感動のクロージングセレモニーから十日余りで、あっという間に新年度が始まった。私にとっては四回目のオープニングセレモニー。緊張した表情の中に、ワクワクした想いが感じとれる新入生の姿を見ると、自分が初めて英語村に来た時のことを思い出す。「どんな一年になるんだろう」「英語できちんとコミュニケーションをとれるだろうか」。たしかそんな事を考えていたと思う。
新年度が始まるとすぐにLife style meeting(生活指導)が始まる。今年もより良い集団を作ろうと指導員も心なしか気合が入っているように見える。だんだんと英語村のスタイルが確立してきたが、まだまだ子ども達に与えられるものがあるはずだと、毎年少しずつブラッシュアップされた活動や生活指導が導入されていく。また、私たち指導員が日々試行錯誤しながら、アップデートしていけるのは、今までの留学生の存在があるからだ。
私が思う?指導?の一つに、共にベストを考え、導いてあげることが挙げられる。私が子どもを指導する中で、逆に子どもから指導してもらう場面も沢山ある。継続生が今までの体験を踏まえて、今年度をより良くしていくための色んなアイディアを出してくれる。「今年はこうしていきたいのだけど、どう思う?」という指導員からの投げかけに対しても、きちんと意見をくれる。それは大人からはなかなか見えない、実際に生活している子どもだからこその視点でハッとさせられることが多い。指導員だけで話し合いをするより、子ども達を混じえた方がより良い時間になることも多々ある。
集団生活を作る上で、子どもと一緒にベストを探していく過程はとても楽しい。英語村の集団とは、子ども達だけではなく、私たち指導員も含めての集まりだと実感する。そうやって、一年目から受け継がれてきたものがどんどん磨かれて新たな形になっていくのだと思う。今年はどんな集団になるのだろうか。