頑張れ!雪中キャンプ!
三瓶こだま学園
山村留学指導員 稲井祐介
毎年冬の時期には、最後のキャンプ活動として、雪が積もった林の中でキャンプを行っています。この雪中キャンプは、あえて過酷な条件(雪の中)でキャンプをすることで、さらなるスキルの向上を目指し、また、果敢に挑戦する精神を養ったり、雪を活かし、様々な工夫を凝らしながらキャンプをやりきることで達成感を得ること等を目的としています。
しかし、秋に行うソロキャンプとは違い、必ずしも一人で行わなければならない訳ではなく、そこは自己申告制。雪の中でも一人でやってみたい、自分の力を試したいと思う子はソロで、バディ(2人組)で行うことで、一人ではできない魅力的なキャンプをしたいと思う子は、バディで取り組みました。
ソロで挑み、火おこしにかなり苦戦して、それでも諦めずに頑張り、暗くなってからようやく夕食にありつけた子、一人でもテキパキと物事をこなし、上手かつ誰よりもスムースに活動を行うことができた子、バディで取り組み、マッチを使わずに火打石を使って火おこしに成功した子、一人では自信がなくバディで取り組み、お互いに補い合いながら今までで最高のキャンプができた子、料理に工夫を凝らし、おいしい食事がとれた子、雪を活かしたかまどや寝床を作った子など、様子は様々。子どもそれぞれにキャンプの経験値や目的は違いますが、どの子もとても意義のあるキャンプを行うことができたと思います。
ただ気になった点が一つ。まだまだ余力を残していた子がいたのではないかということ。特に継続生は、今までのキャンプの経験やその実績から考えると、もっと挑戦することができたのではないかなぁと...。
毎年同じ活動をしていても、その時の子どもの実態に合わせて、活動の目的を変えて実施するので、現時点では何とも言えませんが、?雪中ソロキャンプ?という活動をしてもいいのかなぁと画策している指導員たちです。