« 人をおもんぱかる | メイン | 「学園生を追いかけて」 »
4年に一度の楽しみ
三瓶こだま学園
山村留学指導員 齊藤夏海
2022年の今年はカタールでワールドカップが開催される予定です。 私は小学生でサッカーを始め社会人までほとんどずっとサッカーをしてきました。せっかくのワールドカップイヤーなので自分のサッカー人生を振り返りつつ山村留学の指導員として活かせることはないか考えてみようと思います。
私が一番真剣にサッカーに取り組んでいたのは中学生のときで、クラブチームに入りサッカー漬けの毎日を送っていました。そのチームは練習だけでなく躾けも厳しくあいさつや五分前行動は当たり前でした。厳しすぎて何度辞めてやろうと思ったかわかりません。しかし自らできることを探して率先して動くことや、チームの一員として自覚を持ち普段の生活から礼儀正しく行動することなど、サッカーとは関係なくその後の生活でも役に立つことを数多く教えられました。また「サッカー中くらいはバカになりなさい」とコーチに言われたことがありました。チームメイトにも内心をさらけ出さないでいた自分には突き刺さる言葉で、そのときすぐには変われなくても自分自身の課題と向き合うきっかけとなりました。
このクラブチームの活動を通して人としてのあり方を教えてもらったり、一人一人をよく見てくれるコーチ陣のおかげで自分を知ることもできました。
クラブチームのような厳しさこそないものの、親元を離れて生活するというのは子どもたちにとっては大変な試練だと思います。きっと山村留学に来ている子どもたちも集団生活や自然体験をする中で様々なことを感じているはずです。近くで一緒に過ごせる指導員として基本的な生活力を身につけさせるのとともに子どもの状況を把握し的確なタイミングで的確な言葉がけができたらと思います。三瓶で頑張って過ごしている子どもたちが大きくなって振り返ったときに実りのある一年だったと思えるよう、残り少ない時間を精一杯過ごしたいと思います。