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「マイペンライ」

山村留学指導員 コプカー

 育てる会では、たまに指導員、職員間で交わされているタイ語「マイペンライ」という言葉が存在している。(何があっても)「大丈夫・何とかなる・問題ない」という非常に意味がある言葉だ。
 英語村で毎年行われている タイカルチャーデイに「マイペンライ精神」が教えられ、生活、活動に対して自分の全力を出せばうまくいかなくても思い通りいかなくてもマイペンライ、大丈夫、楽しめるという意識が生まれる。

 今年度はその精神を継続生らが発揮して、ハイキング、キャンプ、そして農作業などの活動は悪天候であれば自分自身への挑戦になると思え、コロナ禍で活動が中止、変更になっても楽しみをみつけていくぞという思考が新入生、指導員にも響いている。
 さて、収穫祭の後は大きな活動があまりなく、やっとゆっくりできると思ったら受験、英検の季節が始まる。毎日頑張って勉強していた彼らの姿を見て、「子どもの頃の自分だったら絶対できない、当時の自分はこんなに難しい英語ができたか想像ができない」と思っていたけれど大人になった現在では、英語は第二外国語として不自由なく話すこともできるようになった。
 これまでに英語を教える経験はなかったが、習った経験を活かして教えることができている。
 多くの子どもは英検の合格にこだわる、しかし指導員にとっては英検で一番大事なのは「合格」ではなく、各技能点数、今の実力を知り、彼らをさらにどうサポートするかだ。「全力を出せば落ちてもマイペンライ」と伝えたい。
 これからは三学期、留学生の多くは本当に最後になる。クロージングセレモニーまでは彼らがまだやり切れていない、もっと挑戦したいことを見つけさせたい、さらにストレスにならないように自分を許すマイペンライさも身につけさせたい。ただし、挑戦したいことを考える前に学校の宿題ややるべきことをおわらせなければマイペンライできないことも学んでいってほしい。















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