同じ八坂でも...
山村留学指導員 大山楽人
収穫祭が終わり、数日後、八坂にも雪が降った。一時的だが、眼下に見える棚田の景色も白く染まっていた。私が入職してから、十一月の積雪は初めてだ。
そんな中、同じ八坂でも、「川手」と呼ばれる、犀川沿いの地域は、雪が積もるどころか、まったく雪が降らなかった。川手の地域は、センターがある場所よりも500m近く標高が低い。そのため、雪の降り方にかなり差がある。
時間とは
山村留学指導員 高木陽光
収穫祭が無事に終わり、学園生は普段の生活に戻った。年に一度の大イベントである収穫祭に向けてギチギチのスケジュールを送っていた学園生たちは、時間の大切さに気付いたという。中には時間の大切さは知っていたが改めて実感したという子もいた。子どものうちに時間を大切だと感じることは案外少ない。例えば、夏休みの宿題が終わらずに最終日を迎えたり、卒業式までの日数をカウントダウンしたりと少し意識する程度だ。そのため、時間について考える機会もそう多くはないだろう。
修園生ボランティアの来園
山村留学指導員 持山真
11月20日、21日に収穫祭を無事に開催することができました。昨年はコロナウイルスの感染対策で、縮小した内容でしか開催することができませんでした。最近は感染状況も落ち着いてきているため、例年通りの収穫祭に近付けて開催出来ることになり、保護者さんだけでなく、全国各地から修園生やボランティアにも来ていただきました。(もちろん、皆さん検査をしてから来ていただいています。)
「 体験に基づいた学び」
山村留学指導員 浅平泰地
学びが「体験に基づいている」ことは育てる会の基本的な信条のひとつであると思う。しかしその基本が実践される環境とはどのようなものだろうか。
動機
山村留学指導員 有坂亮祐
木の葉が落ちる。上から下に向かって。しかし大川村では下に落ちていくはずの木の葉が上に昇っていくことがある。ダム湖や谷間を強風が吹くと、崖にぶつかり、風が山を登っていく。その時に風が木の葉を巻き上げて上に昇っていくのだ。通常とは逆の動きをする落ち葉はいつ見ても新鮮な気分になる。
「マイペンライ」
山村留学指導員 コプカー
育てる会では、たまに指導員、職員間で交わされているタイ語「マイペンライ」という言葉が存在している。(何があっても)「大丈夫・何とかなる・問題ない」という非常に意味がある言葉だ。
英語村で毎年行われている タイカルチャーデイに「マイペンライ精神」が教えられ、生活、活動に対して自分の全力を出せばうまくいかなくても思い通りいかなくてもマイペンライ、大丈夫、楽しめるという意識が生まれる。
思いに支えられて
山村留学指導員 松浦実穂
十一月二十日、利賀みらい留学にとって初めての収穫祭を行った。「第一回」の収穫祭を留学生と共に作り上げる過程は、希望と新鮮味に満ちたものである反面、これまでの積み重ねやいろいろな人の思いを振り返り、地に足のついた収穫祭にすることの大切さを実感する機会になった。