夜の自然観察
山村留学指導員 寺崎成希
子どもたちが寝静まったあとの5?10分の短い時間ですが、夜の自然観察に出かけるのが楽しみになっています。部屋で寝ていると、動物の大きな鳴き声を聞くことがあり、気になって外に見に行ったのがきっかけで自然観察に出かけるようになりました。夏は虫たちの大合唱が聞こえて賑(にぎ)やかな雰囲気でしたが、10月を過ぎると気温も下がり寒くなり始めると虫の鳴き声も聞こえなくなり、山の中は静寂に包まれています。
登山第二弾と収穫祭準備
山村留学指導員 戸田佐和子
前々号のこの頁に、コロナ禍での登山の活動について書き、下山後の学園生たちの声を聞いて、もう少し本格的な登山に挑戦する機会を作りたいと結んだ。そして、九月下旬に、前回登った高嶺山(たかねやま)より難易度も標高も高い、信州百名山の『大川入山(おおかわいりやま)』登山を計画した。
半年間の積み重ね
山村留学指導員 伊藤僚
4月の入園から半年が過ぎ、10月の大岡は秋の農繁期を迎えています。
学園での農作業は、労働体験・農村文化体験として昔ながらの手作業を多く取り入れているので、なんといっても学園生同士みんなで協力することが欠かせません。学園では春からたくさんの農作業を行ってきましたが、入園して間もない頃に行った田起こし活動や畑の肥料まき活動などは、継続園生が新入園生をリードする形で、「ここをスコップで起こすんだよ。」「集中してやろう!」と声をかけてなんとか進めていました。
車の運転と同じ!?
山村留学指導員 稲井祐介
山村留学では、生まれも育ちも違う子どもたちが異年齢の集団生活を行うため、様々な人間関係のトラブルが生じます。しかし、それは決して悪いことばかりではなく、人との関わり方を学ぶ良い機会でもあります。解決方法は、場面や相手によって多岐にわたります。それを子どもたちにどのように伝えようかと考えている最中、ふと、車の運転と酷似していることに気が付きました。
秋
山村留学指導員 有坂亮祐
秋が深まるこの季節にも、毎朝、留学生と外にでて朝の集いを行っている。毎日見ているのに、山の色は変化しているように感じない。しかし、それが一週間、一ヶ月と経ったとき、山の色は明らかに変わっているのだ。一日一日見ていても感じ取れない変化の積み重ねが、人が驚くような変化につながる。毎日接していて、子どもたちに成長がないように感じるときがあっても、裏ではしっかりと変化している。赤く染まった葉は、子どもたちと重なって見える。
「Beyond English」
山村留学指導員 JIA Yinghui
今年の4月から英語村に配属されて、もう半年以上となりました。コロナ禍がまだ収束されない中でも、英語村はまるで桃源郷のようでした。中国はまだ発展途上国であり、豊かな教育のあるべき姿をあまり経験したことのない私にとっては、英語村での生活を想像だにすることができませんでした。
「大人の個人体験」
山村留学指導員 邑上貴厚
10月も半ばを過ぎる頃、利賀村ではこれまでの陽気が嘘であるかのように朝晩の冷え込みが激しくなった。晩秋と言うよりは冬の始まりと言ったところだろうか。
学園では、11月20日に行われる第1回目の収穫祭へ向けて、留学生がそれぞれ演目の練習や、個人体験に精を出す姿が見受けられる。