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「活動を考える楽しみ」

山村留学指導員 大嶋しおり

 九月の後半、諏訪湖の船舶体験活動を予定していた。英語村の活動では、唯一県外に出かける活動で、小学生・中学生が分かれて、宿泊を伴う活動である。
 子どもたちは、継続生からヨットやカヌーの話を聞き、みんなで楽しみにしていた。しかし、緊急事態宣言の延長で、県外、または不要不急な外出の自粛をすることに決定。予定を変更することになった。

 活動場所や内容は変更せざるを得ないが、子どもたちがワクワクし、何か挑戦したいと思える、そんな活動を実施したい。また、小学生・中学生が分かれての活動、少人数だからこそできる、一人ひとりが夢中になれる、目標を持てる、そして、それぞれのグループで協力して成功させられる活動を描いていた。アクティビティー担当の指導員と実地踏査に行き、アイデアを練る。限られた環境でどんな体験をしようか。
 指導員でキャンプ場を探した。秋の連休、陽気のいい時期、どこも混みあっているようで、なかなかキャンプ場が見つからないなか、意外と近くで利用できる場所が見つかった。
 しかし、竈のないキャンプ場、いつも竈で食事作りをする留学生にそれぞれに焚火台を渡してやってみては。うん、挑戦だ、楽しそう。ごはんを炊くのに必死になり、目が輝く子どもたちの顔が浮かぶ。ハイキングはどうか。どの山にしよう? 実地踏査で山を歩きながら、この距離を歩いたあと、キャンプの自炊まで、たどり着けるのか。当日の子どもの様子を想像しながら、あの子だったら果敢に挑むかな、この子だったら泣き言をいうかもな。
 留学生が学校に行っている間、私たちは、留学生一人ひとりの顔を思い浮かべながら、もしこんな活動をしたら...と想像のエピソードを言いたい放題。活動準備をしながら、この時間が忙しく、そして楽しい。
 当日は、チャレンジ・キャンプ。台風に、雨に霧に、指導員も大冒険。強く逞しい子どもたちの顔が見れた。















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