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短い夏

山村留学指導員 石川寿

 夏休み期間中、英語村では通年の留学生達が帰省している間、一泊二日の週末キャンプを一つ、そして、短期の三泊から五泊の三つのサマーコースを行いました。
 コロナ禍ということもあり、県内の児童生徒を対象に行いましたが、たくさんの子ども達が参加してくれました。

 子どもの育つ環境が大きく変化してきていると言われている中、追い打ちをかけるように、このコロナで「体を動かすこと」、「会話すること」、「人と関わること」といった子どもの成長に欠かせない必要不可欠なものが少なくなったことで、日常の中で得られる学びの場を失なっていないか危惧する声もきかれています。
 実際に、子ども達に聞くと、この英語村のキャンプに参加する以外は家で宿題をしたり、ネットゲームをしたり、屋内で遊べるもので一人で過ごす時間が多いという子どもがほとんどでした。家にいても退屈しなくて過ごせるのは良いかもしれませんが、友達と遊ぶことも少なくなり、成長に必要なさまざまな経験や体験をすることなく多感な子ども時代を過ごすというのは残念で仕方ありません。
 けれども、今夏、短い期間であったとしても、山を歩いたり、川遊びしたり、木工細工やキャンプをしたり、と豊かな自然の中で仲間と共に遊ぶ中で、子ども達の表情の変化を見ることができました。
 活動最終日には、マスク越しではありましたが、もっとキャンプしていたいとか、また来たいという声を聞くことができました。活動を通して少しでも、子ども達の好奇心を湧き立たせる一助になれたのではと思っています。
 予定していた後半の週末キャンプは緊急事態宣言が県内にも発令されたため残念ながら中止となり、そして、通年の子ども達が夏休みを終え、帰村してきました。
 先が見えない中での二学期のスタートとなりましたが、皆で知恵を出し合って充実した日々を過ごし実り豊かな二学期にしたいと思います。















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