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『慣れっこ』
大岡ひじり学園
山村留学指導員 持山真
ここ2年は「新型コロナウイルス」の文字を見ない日はない。新聞、テレビやネット、張り紙や看板、どこもかしこもコロナウイルスで持ち切りになっている。耳にタコができそうだと思っているのに、こんな話題をここで出してしまう私もどうかしていると思う。もう世間は慣れっこになっているが、冷静に考えると、とても異様な光景だ。今のこの状態を、数年後には「そんなことあったね」と言える日が来るのだろうか。
子どもたちは夏休みに入り、無事全員帰省をしたが、活動の一環である、"自分で帰省ルートを決めて寄り道をしながら帰る"という一大イベントができなくなった。指導員が駅まで車で送り、そこからそれぞれ電車で直帰した。
今年はまだいい方で、前年度は電車で帰ることも許されず、保護者にセンターまで迎えに来ていただいた。継続園生は、また今年も寄り道ができないことを残念がっていたが、電車に乗って帰ることはできるということで、納得はしていた。
帰省前に大岡のふもとを流れる犀川でラフティングの活動をした。この活動も保護者参加可能な予定だったが、東京に緊急事態宣言が発令されて保護者の参加がなくなった。センターで出発前にセーフティトークをする。私は昼食を準備していたので、そこには参加できなかったが、暖炉前でのミーティングの様子が厨房にいてもわかる程の盛り上がりだった。
何の返事にもすべて「イェーイ?」で返ってくる。地元の子ども数名と学園生、指導員が3人参加し、3隻の船に分かれた。インストラクターの方たちも、うちの子どもたちがとても盛り上がるため、多めに船から飛び込む時間を作ってくれていた。
小4女子が顔をびしゃびしゃに濡らして、ぎゃはははと大笑いしながら「去年よりめちゃくちゃ楽しい?」と言っているのを見て、大人も子どももこんな時間は大切だなと改めて感じた。