意地でも収穫を
山村留学指導員 大山楽人
平日の朝、「いってきます!」と元気に登校する子ども達を見送ると、軽トラに乗り込み畑へ。上、中、下と三か所あるセンターの畑を周りながら、野菜の観察、手入れを行う。今年度に入り、畑の担当になった私の日課だ。
七月になり、順調に収穫が始まった夏野菜。「キュウリ大きくなってた」「トマト少し赤いよ」と子ども達も学校から帰ると嬉しそうに報告してくる。順調に野菜が育っていることにひとまず安堵している今日この頃。
言ってはいるものの......
山村留学指導員 高木陽光
時間が経つのは早いもので、一学期が終了。帰省数日前からソワソワしていた学園生たち。「いってきまーす!」と、満面の笑みで元気よく実家へと帰っていった。
夏休みと言えば、何を思い浮かべるだろうか。天体観測、キャンプ、プール。最高に楽しいアクティビティがたくさんある中、最も忘れてはいけないものは宿題だ。「夏『休み』というくらいだから、宿題も休みにしてくれても」そんな風にも思ってしまう。とはいっても、出されてしまったからにはやらない他はない。
『慣れっこ』
山村留学指導員 持山真
ここ2年は「新型コロナウイルス」の文字を見ない日はない。新聞、テレビやネット、張り紙や看板、どこもかしこもコロナウイルスで持ち切りになっている。耳にタコができそうだと思っているのに、こんな話題をここで出してしまう私もどうかしていると思う。もう世間は慣れっこになっているが、冷静に考えると、とても異様な光景だ。今のこの状態を、数年後には「そんなことあったね」と言える日が来るのだろうか。
畑での壮絶な戦い
山村留学指導員 稲井祐介
労を厭わず働く体験、作物を育てる大変さと収穫の喜びを感じる体験を主な目的として、センターでは畑作業を行っている。
今まで十数年、子どもたちと一緒に畑作業を行ってきたが、自分が畑の活動担当になったのは今年度が初めてだった。
育てる会であるよりも
山村留学指導員 有坂亮祐
梅雨の終わりごろから、ひぐらしがなきはじめ、気づいたころにはツクツクボウシがなき始めている。うだるような暑さの八月上旬。このころからすでに夏の終わりを感じさせる声だった。
新年が明けて早八か月。ブログの一件(「育てる」通巻第635号指導者だより参照)があってから、村の人と関わる機会が劇的に増えた。いや、意図的に積極的にかかわるようにした、といったほうが正しいかもしれない。
「言語の師匠」
山村留学指導員 今野利彦
私が英語村に勤め始めて一年四カ月が経った。新年度を迎えてから、私には大きな変化が一つある。英語村には指導員用の住宅があり、昨年度までの日本人住宅から、今年度はタイ人の職員がいる住宅に身を移した。理由は仕事で必要とされる英語力向上のためである。タイ人と暮らすことと英語力に関係があるのか、と思うかもしれない。しかし彼は、タイ語は勿論、英語も日本語も流暢に話し、更にはスラングまで熟知しているのだ。母国語ではない二カ国の言語を自在に操るコプカ(カー君)。私は彼の学習方法の秘密に迫りたいと思い、居を移す決心をした。
「楽しみの形」
山村留学指導員 邑上貴厚
1学期も終盤に近づいてきた7月半ば、南砺市にもようやく夏の陽気が訪れるようになった。センターの横を流れる利賀川では、子どもたちも待ち侘びていた川遊びの活動がスタートした。