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関わり
大川村ふるさと留学
山村留学指導員 有坂亮祐
前号(通巻第635号)で、人のために尽くすことの大切さを知ったことについて書きました。今回はその続きの話になります。
今年の一月ごろから徐々に村の人と接するようになった。今までの二年と半年は大川村の人とあまり積極的には関わろうとしていなかった。
五月ごろになり、「最近有坂さん変わったな」という声が出ていることを耳にするようになった。人の成長や変化というのは、周囲がそれを感じ取るまでにタイムラグがあることを改めて実感した。これは、私だけでなく、世の中の子どもにも大人にも言えることだろう。結局は、日々の行動の積み重ねが重要なのだ。
村の人と接する中で、村の人と食事をともにする機会も激増した。コロナ禍だが、やはり山村には影響が少ないのだろう。今のところは快く出迎えてくれている。
大川村で村の方と食事をすることになると、大抵は相手のお家にお邪魔し、そこで食べることになる。当然、お酒も出るので一緒に飲むのだが、行きは車で来ているので、お酒を飲んだら帰ることはできない。そこで一晩泊まって翌朝帰るのだ。村の人と接する時間が増える反面、家に帰る時間が激減しているが、村に溶け込んできている良い影響だと思う。
一緒に夕食を食べる際に、会話の中で、村で行われているイベントやその人の考え方に触れる。今まで聞いたことはなかったが、さまざまなことが大川村で行われていたり、村に対しての思いを聞いたりする機会になる。話しているうちに、留学センターについての話になることだって多い。「どんな思いを持ってきているのか?」「日々、村に対してどんなことを思っているのか?」など、仕事の中だけで接しているだけでは言えないような、深い会話になってくる。
いずれは大川村の留学で民泊をやってみたい。今日の夕食での話はあくまでただの雑談だが、こういったことがより村をよくするためにつながっていくのだと思う。