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「新たなる」

山村留学指導員 邑上貴厚

 4月1日、私は富山県南砺市利賀村へと赴任した。
 雪深い場所であると耳にしていたが、残雪は少ないように感じられた。雪解け水が、激しいうねりとなって流れる利賀川のほとりに建つ「スターフォレスト利賀」。
 新たな山村留学、南砺利賀みらい留学長期コースがスタートする山村留学センターだ。

 5日間の準備期間は飛ぶように過ぎていった。その中で、驚いた出来事があったので紹介したい。
 私たちが入園準備でバタバタと右往左往していた際、地域の沢山の方々が、センターを訪れ、入園準備を手伝ってくださったのだ。
 最初に訪れたのは、地域の子どもたちとその保護者の方々だ。リボンやお花紙で作った花でセンター内の装飾をしていただいた。
 続いて訪れたのは、青年団の方々。センター内の掃除や片付けに手が足りていないということで、駆けつけてくださった。
 こうしたことは、今まで経験したことがなかった。地域の方々が、私たちや留学生を歓迎してくれているのだということが、実感することができた。

 さて、そんな中迎えた4月6日「入園のつどい」。大勢のお客様に見守られながら、11人の子どもたちが、山村留学生活をスタートさせた。第1期生ということで、継続生や中学3年生が確実に存在しない唯一の1年の始まりだ。
 活動や収穫祭のあり方などについても、全てがゼロベースの第1期。我々も手探りの状態ではあるが、少しずつ埋まっていく年間計画を見ながら、「これからどんなことが待っているのだろうか?」と、ワクワクしてしまう今日この頃だ。

 この1年、まずは留学生が健康であることに最大限の力を注ぎつつ、地域の様々なところに自ら足を運びながら、活動の下地となる地域を知ることを進めていけたらと思う。















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