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大川赴任四年目

山村留学指導員 有坂亮祐

 今年も大川ではミツマタの黄色の花が咲いた。
 例年、大川村では新規に山村留学を始める子の割合が非常に少ない(継続生が多い)が、今年は半分近くが新規で留学を始める子たちだった。メンバーが変わり、留学センターの雰囲気も去年とは違ったものになる。どう違うか、と問われると、「落ち着いた」という言葉が真っ先に頭に浮かぶ。

 男子が減り、女子の割合が多くなったことで、いつもなら騒がしい場面が騒がしくなった。活気がなくなった、とも取れるのでどちらが良いかはわからない。
 大川村での指導員生活も四年目に入った。移住者の中では四年もいれば長期間いる部類に入るのか、村についてなんでも知っているかの様に質問されることがある。実際、四年間いても留学生以外と関わる機会が少ないので、地域おこし協力隊として、積極的に一年間過ごした人よりも知らないことが多い。
 私が発足した大川村太鼓部は三年目を迎えた。メンバーを見ると移住者(いわゆる大川村の外部から来た人)ばかりだ。村の人を誘わなかったわけではないが、自然と移住者ばかりの集まりになってしまった。
 移住者で集まっているところを見ると、村の人は快く思えないこともあるそうだ。村についての悪口を言っていると感じてしまうのかもしれない。しかし、意図して移住者だけで集まったというわけではないことも多々ある。
 移住者は、フットワークが軽いのだ。結果、新しいことを始めようとする移住者がいても、村の人のフットワークの違いから自然と差が生まれてしまう。
 新年度に入り、新しい留学生が入ってきた。村の人は、留学には関心を持っている人が多い。子ども同士だと大人に比べて村の人と外の人の差が少ない様に感じる。今年度は、その差が開かず、少しでも埋めていけるような行動をしていきたいと思う。















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