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「身体の成長と......」

山村留学指導員 上野芽生


 最近、子どもたちから「もうすぐ身長抜かせるかも!」と言われることが多くなったように思う。
 私は同年代の女性の平均身長と比べてかなり身長が高い。そんな私と中学生の男の子の身長が変わらなくなってきている。4月に初めて会ったときよりも確実に身長が伸びており、隣に並んだときに「あれ? こんなに大きかったっけ?」と感じることが増えた。

 中学生の男の子だけでなく、小学生や女の子も身長がぐんぐん伸びている。毎日一緒に生活している私ですら、その成長を感じるのだから、たまに会う保護者の方はとても驚くのではないだろうか。
 洋服のサイズが自分の背丈に合わなくなり、くるぶしが見えてしまっているズボンをはいている姿も見かける。「ちょっと小さいんだよね」と言いながらそのズボンをはく姿に成長を感じ、なんだか微笑ましい。

 話は変わるが、先日、センターで飼っている犬のテルの散歩で美麻学園の通学路を歩いていた。ちょうど子どもたちが帰ってくる時間で、遠くに子どもたちが歩く姿が見えた。
 雪で歩きにくい地面を重い荷物を持って歩く通学路。冬は日も短く、薄暗い中に子どもたちだけ。それでも懸命に歩き、私を見つけると、「いってきました!」と遠くからでもわかるような笑顔で雪の中を駆けて来る。
 その姿に、自然の中で暮らす子どもたちの逞しさを感じた。身体の成長だけではない、言葉では言い表せない何か大きなところで成長している姿を見た。
 「あとちょっとで身長抜かせるわ!」と嬉しそうに言い放つ学園生。
 「いいよ、いいよ。いっぱい食べて大きくなりなさい」と親のように思うと同時に、逞しく、健やかな心と身体の成長を願う今日この頃である。















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