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保護者と指導員

山村留学指導員 有坂亮祐

 空を見上げれば飛んでいた燕の大群がいつの間にかいなくなっている。彼らは冬を越すために遠く南の方まで飛んで行ったのだろう。遠い所へ行くものはインドネシア諸島を経由してオーストラリアまで飛んでいく説もあるとか。過酷な長旅なのは想像するにたやすい。

 村内の運動会は予定通りに行われた。前日まで、雨による延期の心配があったが、当日の朝、カーテンから透けて見える外の景色は青かった。ここの自治体に限らず、だと思うが、村内の運動会は学校だけのものではなく、村全体の運動会となっている。そのため、いろいろな人が集まる運動会となっている。
 留学生保護者の方も来村される方が多かった。保護者の方とお話をすると、留学している子どもだけの話にとどまらず、いつから大川にきたのかということや、いつから指導員をやっているのか、など、子どもを抜きにした保護者と指導員の会話になることが多い。留学生についての話をしているときよりも、それ以外の話をしているときのほうが自然と盛り上がる。保護者と指導員の関係とは、子どもを抜きにして出来上がることが多そうだ。
 留学生保護者と話していてネタになりやすいのが、留学ブログだ。私はブログを上げる前に読み直し、時間をかけてアップすることが多いので、「いつも見てます」と言われるととてもうれしくなる。特に、「文才ありますね」などと言われると舞い上がってしまいそうだ。自分に文才があるとは微塵(みじん)も思っていない。むしろそれがないから、何度も読み直し、時間をかけなければならないのだと思う。時間をかけて作ったものが日の目を浴びて、それをきちんと読んでくれる人がいることがうれしいのだ。その声が、次へのモチベーションにつながることがとても多い。
 保護者と指導員との関係が留学センターに与える影響は大きい。しかし、保護者と指導員の距離が開きすぎているのも事実。週末の活動で、保護者の方も参加できるような活動があれば面白そうだ。















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