トウモロコシ笑顔の大収穫
大岡ひじり学園
山村留学指導員 持山 真
今年は学校へ行けない期間がたくさんあったので、子どもたちは例年より畑作業をこまめにしています。
厨房には毎日のように子どもたちの育てた野菜がやってくるので、毎食誰かの野菜が食卓に上っています。子どもの野菜を使った日はいつも「今日のピーマンは〇子のピーマンだよ」と紹介するようにしているので、いつ自分の野菜が出てくるか楽しみにしているようです。食に興味のある子は「このナス、揚げびたしにしてね!」とリクエスト付きで持ってくるようになりました。
ズッキーニやキュウリはすぐ大きくなりすぎてしまいますが、毎日畑に欠かさず行くので、ちょうどいいサイズで採れています。採れる野菜は緑色の物が多いので、最近はお皿の上が緑色です。
畑で野菜が採れるので、購入する野菜の量が激減しました。しかし例年に比べると収穫量が少ないです。今年は夏行事が無かったので、有り余った野菜はどうしようかと心配していたのですが、夏の始まりに長雨が続いて陽が足りなかったからでしょうか。例年だと、もっと、キュウリやナスが採れてもいい時期ですが、最近の日照りも重なって少し病気気味で元気がありません。小麦も実が入っていなかったようです。お店に並んでいる野菜も高騰しているので、今年は全体的に不作なのでしょうか。先日、桃を購入した際に、桃農家さんが「桃も不作で贈答用の桃はもう完売している」とおっしゃっていました。
ただ、今年は畑に電柵を張ったので、毎年獣害に遭って悲しい思いをしていたトウモロコシが初めてたくさん採れました。子どもたちと収穫しておやつに採れたてを外で焼いて食べました。やはり採れたては甘い! みんな夢中で美味しそうにかじりついていました。
自然の力には勝てませんが、動物には勝てた夏でした。