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「生き生きと Lively」

山村留学指導員 小倉彩香

 Good morning! 大空の下で、早朝に思いっきり山々へ叫び、英語村での暮らしが始まる。日直が"Today?s English of the day is Lively." と今日の一単語の"Lively"を紹介した。この言葉を聞いた時、私はハッとした。
 近頃、色々なものが規制される中で、やりたいことができないことなどに目を向けがちだった私にとって、惹きつけられる言葉だったのかもしれない。

 そして、思い返せば、今では当たり前となった倉渕での暮らしの中に、様々なLively(生き生きとした)ものに出会っていたことに気づく。
 雨が降り続ける中でも、カナヘビ探しに行ってくると目を輝かせる子、家族の分の竹の箸をつくると張り切る子、オトシブミが作ったゆりかごを見つけ、木の葉を巻いて自分で作ってみた子、長い通学路を歩いた後でも川遊びに行くぞと胸を躍らせる子、新しい英語の歌を覚えて楽しそうに歌う子、田植え後に素足で駆ける子、去年はジャングルになったから、今年こそは毎日畑に行くと意気込む子、釣った魚を解剖したら、色んなものでできていたんだよ、、と嬉しそうに知らせてくれる子どもたち。
 そして、地域を歩けば、農作業をしながらも「いってらっしゃい。よく頑張っているね」と温かく見守ってくれ、「これ持ってきな」と手間ひまかけて育てた新鮮な野菜をくださる地域の方々に出会う。
 倉渕の森の中を歩けば、川のせせらぎ、鳥のさえずりなど心地のよい響きが聞こえ、川沿いを歩けば、スーッと透き通った川や大地にしっかりと根を張る木々、ドシンと構えた岩々に圧倒される。

 思い通りにいかず、ついつい心に余裕がなくなることがある。だけど、そんな中でも、今できることを少しずつ、生き生きと進んでいきたい。そして、大自然や人の縁を大切にしながら、今後も子どもたちが生き生きと、喜々する日常を一緒につくっていきたい。















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