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「深緑の季節へ」
大川村ふるさと留学
山村留学指導員 有坂 亮祐
世界にコロナウイルスがはびこる中、大川村ふるさと留学三十四期が始まった。過去に経験した中では、ここ一か月の留学生たちの人間模様は目まぐるしかったが、今は少し安定している。
去年、大川村の留学で過ごしてみて、今年はこれをやってみたいということが私にはあった。
それは、枯れ木の絵と葉っぱ型の紙を用意し、葉っぱ型の紙には自分が一年間でやりたいことを書き、それを留学生活中に達成できたら枯れ木の絵に貼る、というものだ。
かつて、先輩指導員から聞き触発された「他の留学センターの取り組み」の発案を丸パクリと言えばその通りなのだが、自分たちが達成できたことが目に見え、徐々に緑豊かな木になっていくというのはとても魅力的だった。
今年度が始まって二週間したころ、留学生を集めてミーティングを行った。
留学生の反応は「なんでこんなことするんですか?」「めんどくさいからテキトーに書くか」と、当初の反応に好感触の気配はあまり感じられなかったが、枯れ木と葉っぱは玄関に貼りだしておいた。
一抹の不安を抱きつつ数日を過ごしたとき、「今日雪降ってるからこの葉っぱ貼れるじゃん」「そういや、昨日体育館でバドミントンしたな」と自から貼りだす留学生の姿があった。ある日、留学センターに来た村の方が、「留学生はドラム缶風呂がしたいのか......。じゃあやってみるか」と、葉っぱを見ながらつぶやいていた。
まさに、「枯れ木と葉っぱ」のメッセージボード。この一年が終わるころ、どんな木に成長するか楽しみになってきた。