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お雑煮

山村留学指導員 持山真

 お正月の家庭料理としてよく食べられるお雑煮。地域によって、また家庭によって作り方も具材の内容もさまざまです。
 私は三重県出身です。実家のお雑煮は、しょうゆ出汁に牛肉とねぎ、白菜、もち菜が入っていて、お餅は焼かずに煮てあります。同じ三重県内でも、友人の家のお雑煮も元職場のお雑煮もうちとは違うのでとても興味深いです。

 子どもたちは全国各地から来ているので、お雑煮も様々です。お雑煮をごはんに出した時に、お家のお雑煮を聞くといろんな回答が出てくるので、毎年密かに楽しみにしています。
 年末、冬行事の山村生活班と幼児低学年班の子どもたちと一緒にお餅つきをして、お土産にする鏡もちを作りました。残ったお餅はお昼ごはんにいただきます。子どもたちの大好きな甘いきな粉餅とあんこ餅、それからお雑煮にしていただきました。お雑煮は大岡で食べられているお雑煮を作りました。みそ出汁に、鶏肉、大根、白菜、にんじん、ねぎなど、野菜がたっぷり入ったお雑煮です。
 今回も子どもたちにお雑煮の話をしたときに、子どもたちのお家のお雑煮について聞いてみました。醤油味もあればお味噌味、お肉は豚肉、鮭、鶏肉、みんな口々に話してくれました。どれも美味しそうで、全国のお雑煮を食べて回りたいと思うのですが、残念ながら私はお雑煮を食べられるお店に出会ったことがありません。
 今回、半分の子どもたちはお家でお雑煮を食べたことがないと言っていました。中にはお餅も食べないという子も。私の母が餅好きなので、お正月以外にもお雑煮が食卓に上がる程とても身近な食べ物で、お店のメニューにもあまり見かけないお雑煮は家庭の味、母の味という認識でしたので驚き、少し寂しい気持ちになりました。
 引率をして実家に帰り、お正月の朝、お雑煮と数の子をいただいているときに、「将来お店を出して、メニューに全国各地のお雑煮を入れたらヒットしそうだな」とぼんやり思いました。















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