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「英語劇 Bear king」
くらぶち英語村
山村留学指導員 小倉彩香
去年の収穫祭後、劇をやりたかったという声を聞き、今年の劇の担当に手を挙げた。まずは、台本づくり。既存の台本を使うという案もあったが、やはり、くらぶち英語村ならではの劇を創りたいと思い、倉渕で暮らす動物たちをキャラクターに選んだ。劇の中で何度も出てくるセリフの一つ。
Everyone makes mistakes and has different opinions. We have to try to understand and support each other. That?s how we grow relationships with others.
誰にだって間違えがあり、他の人と考えが異なり、うまくいかないことがある。だから、お互いに理解しあって支えあう努力がいること、そうやって仲間をつくりあげること。それが劇を通して一番伝えたかった思いだった。
いざ、夏休み明け、劇の練習が始まった。日々の多忙なスケジュールの中で、なかなか覚えられずに、セリフをノートに書いて、覚えようとした子、自分たちでダンスを考えた子、スタッフとともに、何度も繰り返し練習をした子など、努力を重ねてきた子どもたち。
収穫祭が間近になり、劇のセットづくりやセリフに対しても、自分たちで話し合いながら、創りあげることが増え、段々に子どもたちが自分のキャラクターになりきっていくさまが見られた。
そして、収穫祭数日前。いつものように練習場である体育館に行くと、子どもたちが、自分たちで、掃除をしたり、椅子を並び替えたりする姿が見られた。よい劇を皆で創り上げたいという思いの高まりを感じ、嬉しさがこみ上げてきた。
劇の当日、緊張している姿も見られたが、皆が自信を持って、表現する姿はとても輝いて見えた。
いよいよ、収穫祭が終わるころ、子どもたちが、英語で、スタッフ一人ひとりに感謝のメッセージを伝えてくれた。
私は、驚きとともに、うれし涙があふれ出てきて、子どもたちの大きな成長を感じた。