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『台風』

山村留学指導員 青木高志

 この度の台風19号により、被災された方には深くお見舞い申し上げます。

 今回の台風時には、学園も親子行事(薪割り・稲刈り)を実施しており、夜半からの集中豪雨を受けて、自主避難というかたちで、地区の集会所に総勢約60名(学園生・保護者・ボランティア)で1泊避難をしました。避難完了後に避難勧告→避難指示が発令され、刻一刻と雨足と風が強まる中で、早い判断のもとで避難が完了できたことに、一同胸を撫で下ろしました。
 子どもたちも、避難時にいつもの道が、川のように水が流れていたり、山から水が噴き出るのを目(ま)の当たりにして、人の力が及ばない、自然の猛威を感じ、また避難の行動をとり、自分の身を守る大切さも身に染みて学べたと思います。翌日は台風一過のもと、早朝に避難所からセンターに戻り、薪割り活動を終わらせることができました。
 幸いにも大岡では数カ所の土砂崩れ等で、大きな災害はありませんでしたが、同じ長野市の千曲川流域では、越水・決壊等で甚大な被害が出てしまいました。連日大勢のボランティアの皆さんが全国から駆けつけて下さり、復興の一助となって頂けていますが、被災された方々が、通常の生活を取り戻すのはまだまだ先で、多くの支援を必要としている状況です。
 子どもたちも連日の新聞等の情報で、同じ市内の学校が休校になっていたりと、被害の情報を得るにつけ、自分たちの避難の体験もあって、我がことのように受け止めている姿があります。
 今回の台風来襲は、子どもたちにとって、多くの教訓と学びのあった事象となりました。また現在は気持ちを切りかえて、収穫祭に向けて大きく前進しています。















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