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『みんなに活気を』

山村留学指導員 持山真

 8月24日「ゆめっこまつり」というお祭りがありました。このお祭りは、大岡村が合併して長野市になった2004年に始まり、たくさんの人に支えていただいて今まで続いています。大岡の人々に元気を届けるために、大岡の小中学生と山村留学生が地域を回って踊りを披露します。

 私は始まった当初の山村留学生ですが、こんなに長く続く大きなお祭りになるとは思いませんでした。大岡に子どものお祭りは他になく、初めての試みだったため、何もかもが新しい事で活気にあふれていて、本当にワクワクしたのを今でも覚えています。当時から子どものいない集落があり、その集落を訪れると、おじいちゃん、おばあちゃんが涙を流しながら喜んでくれるのが印象的でした。
 現在は集落を回るだけでなく、地域の方や保護者さんたちが開くいろいろな屋台や盆踊りなどもある夜祭も行うようになりました。
 現役の保護者だけでなく、卒業生の保護者の方も協力、昼食のお弁当の時に温かいおみそ汁とたくさんのお漬物を子どもたちのために用意してくださっています。
 沢山踊った後に食べるおみそ汁とお漬物の美味しさは格別です。子どもたちはお皿にモリモリにお漬物をもらってきて嬉しそうに食べていました。
 年々地域の子どもが減っていて、今では地域の子どもの参加者は3人になってしまいました。子どもは減っていますが、ありがたい事に子どもの少なさを感じさせないほど、卒業生や卒業生保護者が毎年集まってくれて一緒にお祭りを盛り上げてくれています。大人の楽しむ姿は子どもたちにとって良い刺激になり、恥じらいや緊張もお祭りの雰囲気にかき消され、子どもたちの踊りがどんどん祭りの踊りになっていきます。
 見に来てくれた方だけでなく、参加するみんなに活気が出て「ゆめっこまつりがあるから大岡に帰る」。そんな里帰りのきっかけになる、この「ゆめっこまつり」が続いていくことを願っています。















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