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ソロキャンプ

山村留学指導員 稲井祐介

 三瓶こだま学園では、毎年秋にはソロキャンプを行います。ソロキャンプとは、
?24時間1人で過ごす、
?活動範囲は指定された基点から半径5m以内、
?配布された食材を全て使い切って3食(昼、夜、翌朝)を自炊する、
?命の危険を感じた場合(熊を発見した、スズメバチに刺されたなど)のみ、ホイッスルを吹いて助けを求める、
というルールのもと、4月から培ってきたキャンプのスキルを最大限活用し、自分の力を試す活動です。子どもたちにとっては過酷な活動の一つではありますが、キャンプ活動の集大成とも言えるこのソロキャンプを成功させようと、誰もが入念に準備し、意欲的に活動に取り組みます。

 今年三年目のK君。一年目のソロキャンプは上手に火をおこすことができず、食事も配布された食材の中から生でも食べられるものを齧った程度と悲惨な状況でしたが、二年目になると火を起こす技術も上達し、無事に三食を作ることができました。そして三年目の今年は、自分の装備を最小限に押さえ、テントを使わずブルーシートを駆使して寝床を作るなど自分に負荷をかけ、それでもなお、今まで以上に快適な24時間を過ごすことができました。
 もちろん天候に大きく左右されることもありますが、活動がうまくいくかどうかは全て自分の責任。だからこそ、うまくいったときには大きな達成感や自信を得ることができます。また、うまくいかなかった場合でも、自分に足りない力を認識することで、次のキャンプ活動へのモチベーションにもなります。
 ただ、子どもたちの安全管理という面では非常に気を遣うこの活動。夜中でも見回りは欠かせず、大人も大変ですが、子どもたちがそれ以上に何かを得てくれることを期待して、今後も活動を継続していこうと思います。















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