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サワディーカー タイの高校生

山村留学指導員 大嶋しおり

 タイの高校生がくらぶち英語村にやってきた。背が高くて、想像以上に日本語が上手、少しだけタイっぽい香りが漂う、20名の高校生たち。ホームステイやキャンプも含め6泊7日、彼らは倉渕地域で過ごした。実際にそれぞれ学校があったり、活動があったりしたので、掃除や食事を一緒にしたくらいで、そんなに長い時間を過ごしたわけではない。けれども、英語村の子どもたち、タイの高校生は、大人の想像以上に今回の交流が心に残ったようだ。

 交流最後の日、夜のミーティングで、感想を互いに発表。タイの高校生からは、「(今回は帰国日前日から東京入り、東京観光が日程に入っていたが)来年度は、東京観光日は無しにして、英語村の子と、もっと過ごしたい」「新しいことをたくさん教えてもらった。本当に楽しかった」。 
言葉にするとありきたりかもしれないが、自分たちが話せる日本語で思いを伝える姿は、本当に英語村で得るもの、思いがあり、またここに来たいという気持ちが響く。また英語村の子どもたちも、積極的に感想を述べた。そんな感想を聞きながら、人との交流が与えるものの大きさを感じた。
 普段の生活に、知らない人が来て一緒に生活をする。たったそれだけだけれど、心はわくわくするし、「知りたい!」「話したい!」が膨らむ時間。お別れの時間は、寂しいけれど、次は自分から人に会いに、自分でそこを訪れに行こうという思いと行動に繋がる。
 英語に挑戦し、いろんな体験を日々積んでいる英語村の留学生と、日本に来たいという思いで一生懸命日本語を勉強しているタイの学生。思いや考え、経験の詰まった人との交流は、互いを強く刺激し、興味を引く。楽しいだけでなく、今回、交流の幅の広がりと深みを感じた。
 英語村で、子どもたちが山村留学する意味とは......いろんな可能性があると思うが、この交流で素敵な絵が見えてきた。















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