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指導者だより

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習慣

山村留学指導員 有坂亮祐

 大川の中学校は部活中心で回っている。小学校では部活はないが、中学生は全員バドミントン部に所属している。この学校は中学生になったら部活は必須なのだ。

 土曜日に練習があれば、中学生を送り出し、センターでは小学生のみでの活動になる。日曜日に試合があれば、丸一日小学生だけになる。平日も毎日のように部活があるので、疲れ果ててセンターに戻ってくることもある。
 基本的に子どもにとって忙しいセンター生活でも、日々、決められている時間の流れにのっとって過ごしている。部活で疲れているのに頑張っているな、と見ていて思う。
 だが、土日、それも試合のあった日になるとガラッと変わる。いつもなら、すぐ洗濯物を干したり、掃除に取りかかる子もいっさい取りかかろうとしないことが多い。単に、試合で疲れているのだろう、と長い間思っていたが、最近はそれだけではないように思えてきた。

 留学生を眺めていると、センターで毎日やっていることに関しては、何の疑問も抱かずに取り組んでいることに気づく。留学生は食後、テーブルなど清掃をした後、指導員にチェックをもらう。それが終わると「ありがとうございます!」と大きな声で指導員に言う。決して「ありがとうございます」と言うように教えたわけではないのに、あたりまえにお礼を言う。毎日の何気ないやりとりだし、聞いていて心地よいのだが......。

 平日の生活時間の流れ、掃除後のお礼は習慣化している。しかし、土日の部活動、試合、行事等、少しでもイレギュラーな生活の流れになると、こちらが普段通りのことを言ってもそれを受け入れないどころか反抗されることも多い。

 日々の習慣は良くも悪くも自身に大きな影響を与えている。まずは、自分自身が良い習慣を身につけるところから努力していきたい。















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