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北三瓶の教育交流施設

山村留学指導員 稲井祐介

 大田市山村留学センターは、三瓶こだま学園の学園生が山村留学生活を送るための施設ではありますが、それだけでなく、全国の子どもたちに自然体験を提供する場でもあります。また、特に北三瓶の地域の方々や子どもたちには、様々な場面で活用され、大切にされている施設です。

 センターの設立当初から、地元の北三瓶小中学校に通う有志の子どもたちは、毎週金曜日に学園生と一緒に下校してセンターにやって来て、入浴、夕食、掃除を済ませた後、太鼓や踊りの練習をしています。また、毎年PTAの行事として通学合宿を行い、自分で洗濯したり、箱膳での食事を体験しながら、小学三年生以上の全児童が、センターで二泊三日の集団生活を経験します。
 他にも、三瓶公民館が主催する行事や、餅つきや食事会などの自治会行事がセンターで行われたり、今年度は北三瓶へのU・Iターンの人たちをお祝いするイベントの会場になったりもしました。
 さらに、来年度からは、放課後児童クラブの子どもたちの受け入れ場所の一つにもなる予定です。両親が仕事で家に帰ってくるのが遅くなってしまう子どもたちが、学園生と一緒にセンターに下校し、親が仕事を終えて迎えに来るまで、宿題をしたり、一緒に遊んだりしながら過ごします。
 このように、学園生の生活拠点としてだけでなく、地元の子どもたちや保護者、地域の方々が事ある毎にセンターに足を運び、学園生や職員も含め、それぞれに交流することは、とても素敵なことだと思います。
 これからも、地域に開かれた教育交流施設として運営していくことが、このセンターの大切な意義だと強く感じる今日この頃です。















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