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誕生日会のメッセージ
大岡ひじり学園
山村留学指導員 坂本明日香
子どもたちと過ごす中で、個人的に好きな時間の一つに、誕生日会のメッセージの時間がある。
大体一月に一度、子どもたちの主催で行われる誕生日会の中で、その月に誕生日を迎える主役の子ども（と大人も）は、全員から一人ずつメッセージをもらうのだ。
「いつもみんなのために、活動の準備を誰よりもしてくれてありがとう。」「○○なところがすごいなーと思って憧れています。」「二学期になって、とても笑顔が増えて、良いなと思います。」「いたずらが好きで、いつも笑わせてくれてありがとう。」「いつも話がおもしろいね。」などなど、おそらく、みんなが普段から思ってはいるけれど、面と向かって伝える機会はなかなかない言葉たちを、少し緊張しながら話し、受けとる方もドキドキしながら、でもにこにこしながら耳を傾ける、この時間がとても好きだ。主役席に着いた子どもたちの目の前には、ケーキ係が心を込めて作ったケーキが待っているが、メッセージを聞く間は、手を伸ばさずに真剣に聞いている。
一学期や二学期の初めの頃には、「まだあまり話したことがないから、これから仲良くなりたいです。」というメッセージも度々聞かれ、人間関係がまだまだ構築中という雰囲気が表れるが、共に過ごす時間が長くなると、どんどん個人的な感情が入るメッセージが増えて、聞いていてとても面白い。
そして、このメッセージは、聞くことによって、みんなから自分はこう見られているんだなと知ることができる貴重な時間でもある。実は、私自身もこのメッセージを聞くのはとても恥ずかしいけれど、自分自身を客観的に見るためにも、ドキドキしながら楽しみにしているのだ。
センターでの子どもたちで作る温かい誕生会は、素敵なひと時。共に過ごしてきた仲間にかけてもらった、誕生日会のメッセージは、きっとみんなの心に染み込んでいるだろう。