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『継続・退園』

山村留学指導員 青木高志

 新年明けましておめでとうございます。年内に降った雪は根雪になり、センターの周りも白銀の世界になりました。冬休みに入る学園生の帰省と入れ替わりに、短期行事の子どもたちが、大勢大岡を訪れ『幼児低学年班』『山村生活班』ともに、雪遊びや農家生活など、予定通りの活動を無事終了することができました。

 自宅で年越しをしてきた学園生は元気にセンターに集合し、大岡の凛とした寒さと、雪の多さに驚きながら、3学期の生活がスタートしました。これから修園まで2か月半となりますが、子どもたち1人1人が、1年間の留学生活の仕上げと、次年度に向けて継続か自宅に戻るかを決めていく、重要な時間を過ごしていく時間となります。
 学園では決して大げさではない人生の岐路として、この継続・退園を決めていく過程を体験と捉え大切にしています。指導者からも『簡単には残れないし、簡単には帰れない』と話し、1年間の留学生活の振り返りと、そこから子ども1人1人が紡ぎ出す次年度の課題を保護者の方々と共有し方向を決めていきます。そして継続・退園どちらにせよ、新年度を迎えた新しい環境の中で子どもたちは、この深く掘り下げた体験を土台に、新たなスタートを力強くすることができるのです。
 最近、子どもたちの会話で『1年間ってあっという間なんだね』という言葉をよく耳にするようになりました。大岡の大自然の中で暮らし、1年間をふり返る中で、楽しい事や辛い事が、ギュッと詰まった時間として、その言葉に表れているのかもしれません。指導者としても修園までの子どもたちとの時間を真摯に受け止め、共に過ごしていきたいと思います。















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