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日タイ交流体験プログラムを実施しました


【独立行政法人日本万国博覧会記念機構助成事業】

 この度、育てる会では、日本とタイ王国の中高生が相互交流を図る海外プログラムを実施しました。
 当会が青少年の発達段階に合わせて実施している短期・長期山村留学プログラムの最上級プログラムとして位置づけた海外プログラム。今回の実施フィールドをタイに求めたのは、タイが日本と共有し、理解し合えるであろう「稲作農耕民族文化」や「仏教文化」を持つ国だからです。

 ・8/16?27   日本の中高生がタイに行き活動するプログラム(日→タイ)
 ・9/12?10/5 タイの高校生が来日し、長野県大町市で活動するプログラム(タイ→日)

 お互いに他国の文化に触れ、心に残る交流活動となりました。

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     (日→タイ活動)農耕体験        (タイ→日活動)稲刈り体験

○訪タイ・プログラム(中・高生16名 引率者2名)
 日本の青少年が参加したタイ・プログラムの日程は次の通りです。

 8/16    成田空港発 バンコク着
 8/17    バンコク都内見学 日本大使館表敬訪問
 8/18    ラチャブリ県へ移動
 8/19?22 環境教育プログラム(森林保全/バナナ植樹・バナナ加工)
         稲作体験(水牛耕起・田植え・籾摺り・精米)
         カレン族文化体験(祭り・食文化)
         交流活動(和太鼓とタイ舞踊・野外炊飯)
 8/23?25 バンコクへ移動
          ホームステイ 学校訪問
 8/26    世界遺産アユタヤ遺跡見学 出国
 8/27    成田空港着

 寺院と仏像、高層ビルと未整備地、エリート層と貧困層、国王並びに王族の存在がない交ぜになっているバンコクにまず驚き、山間部の稲作や生活道具が日本と同じだったことやカレン族の人達が教えてくれた食べ物がバナナの葉を使った?ちまき?だったことにまた驚きました。
 タイ高校生との交流は、始めのうちは「楽しいけれど、言葉も気持ちもうまく伝わらない…」状態が続きましたが、野外炊飯(竹筒ご飯作り)で互いに協力し合うことで、初めて「心がつながった」と日本の参加者は感じたそうです。指導者の私には気づかなかった、青少年ならではの自らの気づきです。
 本会が大事にしている地域との関わりでは、みなさん友好的に快く受け入れてくださいました。カレン族の人々や稲作農家の方、バナナ加工所の経営者や従業員(小学生含む)の方たち、そして家族経営の交流施設スタッフのみなさんに私たちは違和感なく溶け込むことができました。
 タイ滞在最後の日、空港へ向かう途中、誰彼と「ああラチャブリに帰りたいなあ。」とつぶやいていました。青少年教育に肝心なのは?人?であり、然るべき?人?のいるプログラムほど深く青少年の琴線に触れるということを、あらためて明示された今回のプログラムでした。

○来日プログラム(高校生13名 教員2名 引率者2名)
 来日プログラムは長野と静岡に分かれて行ないました。そのうち当会の施設で受け入れた長野グループの主な内容は次の通り。

 9/26 成田空港着 長野へ移動 善光寺参詣
 9/27 棚田学習(稲刈体験) ホームステイ
 9/28 美麻中授業参加 ホームステイ
 9/29 美麻中授業参加 そば打ちおやき作り
 9/30 北アルプスハイク 交歓会
 10/1  ヨット・カヌー体験(諏訪湖)
 10/2  安曇野・松本見学 星の観察
 10/3  東京へ移動
 10/4  グループ行動(都内及び近郊)
 10/5  皇居参観 成田空港へ移動 出国

 最終日のアンケートによると、よかったプログラムのトップはホームステイでした。今回は山村留学生の受入れ農家の方にお願いしたのですが、家族のように扱われたのがとても良かったそうです。逆にNGは星の観察。日本の野外活動では定番のプログラムもタイでは理数系専攻者以外は全く関心がないそうです。
 日本滞在最後の日、二人の女子高校生がつぶやきました。「ああナガノに帰りたい・・・。」
 長野の人々もタイの高校生の琴線を震わせたようです。

○来日プログラム(高校生18名 教員2名 補助1名)
 静岡グループの主な内容は次の通り。

 9/26 成田空港着 静岡県御殿場市へ移動 歓迎会(タイ舞踊披露)
 9/27 日本文化体験(蕎麦打ち・書道)
 9/28 国土・環境学習(富士山を知る?山麓めぐり)
 9/29 国土・環境学習(富士山を知る?富士山ハイク)
 9/30 桐陽高校(沼津市)訪問(授業参加) 茶摘み・手もみ茶作り体験
 10/1 桐陽高校(沼津市)訪問(両国文化交流会) 箱根温泉
 10/2  東京へ移動 浅草寺参詣
 10/3  グループ行動(明治神宮、他)
 10/4  グループ行動(都内及び近郊)
 10/5  皇居参観 成田空港へ移動 出国

 最終日のアンケートによると、よかったプログラムのトップは学校訪問でした。新型インフルエンザ流行の影響でホームステイがなくなり残念でしたが、やはり同世代の交流は心をつかむものでした。
 帰国後もEメール等のやり取りをするなど交流は続いています。また憧れの富士山も思い出の一つになりました。
 NGはほとんどなかったのですが、以外だったのが東京滞在。せわしさや騒がしさ、人の多さ、物価の高さが影響していたようです。
 これをきっかけにますます交流の輪が広がることを願っています。















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