育てる会は1968年の創立以来、特定の政治・宗教と関わることなく、自然・生活体験活動を通して、青少年の自立やこれからの教育環境のあり方を考えるとともに、教育活動を核とした都市と農山漁村交流活動を全国に展開する青少年団体です。
育てる会の歴史
育てる会は1968年、教員や父母、教育関係者により任意団体として発足しました。
当時、日本は高度経済成長の波にのり、物質的には目をみはるほどの発展を遂げている時期でした。しかし、一方では子どもを取り巻く環境は劣悪化し、受験競争に代表される様々な教育問題が表面化し始めた時期でもありました。
このような時代背景の中で、育てる会は
“体験の裏付けがない知識習得は砂上の楼閣であり、子どもが真の生きる力を獲得するには、様々な自然体験、生活体験の場が必要である”
との考えから、様々な教育活動をスタートさせました。
私達は、
“子ども自身が様々な場面に直面した時、その生い立ちや体験によって得た力をもとに課題解決に向って能動的に動きだす”
このような子ども像を大切にしつつ、今後も、体験を核とした子どもの成長を願い、独自の教育目的に向かって歩んでいきたいと考えています。
育てる会の理念・事業
- 理念
- “育てる”とは、すべての子どもが、自分の持つ可能性を発見し、それを自ら育てようとする、自己開発の活動である。
育てる会は、この「育てる」という理念を、自然・生活体験を通して実現するために実践活動や、調査・研究・啓発活動を行い、青少年の健全育成・生涯学習の推進に寄与することを目的としています。
そして、この目的を達成するために、次の事業を行っています。
- 山村留学事業
- 自然・生活体験活動ならびに野外スポーツ活動
- 国際交流活動
- 都市と農山漁村の交流活動
- 指導者ならびにボランティアの養成・研修
- 施設の設置及び管理運営
- 青少年健全育成に関する調査・研究・啓発ならびに資料の刊行
- 活動に必要な用品の調製及び供給
- その他この法人の目的を達成するために必要な事業
育てる会シンボルマークに込められた私たちの願い
右の図のように、Aの部分は宇宙を、Bの部分は地球を、Cの部分は子どもを意味しています。
このマークには、子どもたちはこの宇宙船地球号の大地にしっかり足をすえ、広い宇宙に向かって自由にのびのびと個性特性の光を放ってほしい。という願いが込められています。
子どもたちがはばたく世界は限りなく広い宇宙です。
地球上の子どもたちには、国や人種の違い、差別はありません。
そういったものに縛られることなく、地球という大地に立って子どもたちが放つ鮮明で確かな光の筋は、1人1人の子どもの個性特性の光であって、健康で豊かな環境の地球を意味しています。
このシンボルマークには、育てる会が子どもたちへ託す願いとともに、幸せな地球環境への願いも込められています。
さらに、このシンボルマークは特定の人々がこのマークの元に集り、この人々だけの世界を構成するようなものではなく、これを見るすべての人々がそれぞれの人生の目的に向かって嬉々として旅立っていける、そのエネルギー源となることを願っています。
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